単語イメトレ
このコーナーでは、今話題のキーワードの時事英単語や、英文を読む上で必須の頻出基本単語などをイラスト入りQ&Aのイメトレ(イメージトレーニング)方式で楽しく、そして覚えやすく紹介・解説をします。 解説・監修は元ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サムさん。

※隔週で2~4単語ほどを掲載。
※トップページでは各Quizはランダムに表示されます。ぜひ何度もアクセスして全部のQuizに答えてみてください。
Q: 男女の会話によく出てくるcommitmentとは、どんなニュアンスですか? そのシンボルは何?

 A: 男女交際の文脈でのcommitmentとは、「ほかの異性とはもう、つきあわないこと」、結婚を視野に入れた「真剣な交際」。そのシンボルは婚約指輪





commitmentの一般的な意味については別項で解説しています。簡単に言いますと「決意」「やります!」です。

男女交際の文脈に限ったcommitmentは、「あなたと誠実におつきあいする決意です。真剣に交際します!」という「決意表明」「交際宣言」「交際の約束」。その先にある「将来の約束」「結婚の約束」(the commitment of marriage)が視野に入ります。

ただし、必ずしも結婚に至るとは限らず、真剣交際のままや、同棲レベルでもcommitmentです。ほかの異性には目もくれず誠実につきあいます、ということで、「結婚を前提としておつきあいする」ときの心の持ち方も含まれます。

すでに結婚している男女や、同棲している男女、結婚へ向けてステディに交際している男女は、互いに対してcommitmentをしています。
さらには、その先にある結婚後の、生計を維持して家族を守っていかなくてはいけない「責任」、それから生じるいろいろな「制約」を示唆します。だから、縛られることが嫌な人は、commitment表明を避けます。

結婚しようという約束(婚約)という文脈でのcommitmentのシンボルとしては、engagement ring(婚約指輪)があります。真剣に交際します、という決意の象徴です。


Many young men are afraid of commitment.
多くの若い男性は、真剣な交際に至るのが怖い(将来を縛られたくない)。
I am committed to you.
君としか、もうつきあわないよ。




※イラスト・写真の一部にマイクロソフト社などのクリップアート類を許諾条件に基づいて使用しています バックナンバー
伊藤サム(Sam Ito)
父親は米国サンフランシスコ生まれの日系二世。米国(高校)、英国(ロンドン大学)に留学。一橋大学在学中に英検1級で合格者総代。
ジャパンタイムズ在職中は、報道部にて外務省、大蔵省、首相官邸、自民党などを担当。週刊 ST 編集長、外信整理部長、編集局長などを歴任。その間、英 BBC などにコメンテーターとして出演、雑誌などへの寄稿も多数あり、多様なメディアにかかわるバイリンガル・ジャーナリストとして活躍。2009年NHK講座『ニュースで英会話』講師。
著書に『第一線の記者が教えるネイティブに通じる英語の書き方』『第一線の記者が教える英字新聞の読み方』『伊藤サムのこれであなたも英文記者』、解説・監修に『ニュースダイジェスト ビギナーズ』(以上、ジャパンタイムズ)など。
ウェブサイト「英語の世界」:http://homepage1.nifty.com/samito/