このコーナーでは、今話題のキーワードの時事英単語や、英文を読む上で必須の頻出基本単語などをイラスト入りQ&Aのイメトレ(イメージトレーニング)方式で楽しく、そして覚えやすく紹介・解説をします。
解説・監修は元ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サムさん。
A:stepとは、一歩一歩の「足(foot)の運び」。これを続けて体全体を移動することがwalk
stepは、足の運び、歩み、段階、歩く
Let’s take one
step at a time.
一歩一歩の「足の運び」です。足(legではなく
foot)を上げて進めて下げて踏むことがstepです。これを繰り返して体全体を動かすことが、walkです。stepはwalkの一部分ということになります。
walk = stepを繰り返して体全体を移動する = 歩く
step = 足を運ぶ = 結果的に「歩く」
stepは日本語でもカタカナで「ステップ」として使われます。「足どり」「歩調」「歩きぶり」などと訳されます。ダンスの「ステップ」のように、後ろや横へ足を運んでもstepと言えます。
dance steps
stepは、足のstepを置く「階段の一段」も指します。複数形のstepsは「階段」で、玄関前の石段や、ビル入り口への上り階段など
屋外の階段を主に示します。屋内の階段はstairsです。
steps
比ゆ的には、目的へ歩いていく「一歩」、一連の行動の「1段階」「手段」「処置」「道程」です。
動詞としては、「(短い距離を)歩く」「(ある足取りで)歩む、進む」です。
伊藤サム(Sam Ito)
父親は米国サンフランシスコ生まれの日系二世。米国(高校)、英国(ロンドン大学)に留学。一橋大学在学中に英検1級で合格者総代。
ジャパンタイムズ在職中は、報道部にて外務省、大蔵省、首相官邸、自民党などを担当。週刊 ST 編集長、外信整理部長、編集局長などを歴任。その間、英 BBC などにコメンテーターとして出演、雑誌などへの寄稿も多数あり、多様なメディアにかかわるバイリンガル・ジャーナリストとして活躍。2009年NHK講座『ニュースで英会話』講師。
著書に『第一線の記者が教えるネイティブに通じる英語の書き方』『第一線の記者が教える英字新聞の読み方』『伊藤サムのこれであなたも英文記者』、解説・監修に『ニュースダイジェスト ビギナーズ』(以上、ジャパンタイムズ)など。
ウェブサイト「英語の世界」:
http://homepage1.nifty.com/samito/