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キャリアアップENGLISHダイアリー』の著者、秋山ゆかりさんに同書執筆のエピソードや、その使い方・続け方のコツをうかがいました。 また秋山さん自身がキャリアアップを目指したきっかけやエピソードなど、等身大の秋山さんを語っていただきました。
これからキャリアアップを目指す方だけでなく、英語を習得したい方にも大変参考になる内容となってますので、ぜひご覧になって下さい。

見出し語学は毎日やらないと身につかない。だから英語の日記を作ろうと思った。

―『キャリアアップENGLISHダイアリー』を思いついたきっかけは何ですか?
秋山 著書『「稼ぐ力」の育て方』でも「日記のススメ」を書いているのですが、私は自分の気持ちや考えを明確にするために、日記をつけています。20代半ばの頃、ビジネスで求められている英語のレベルに自分の英語がまったく達していないことを上司に指摘され、ベルリッツに通い始めました。

でも、出張が多い仕事をしていたため、2週間に1回行ければよいほうだったので、自分なりに英語を勉強できないか勉強法を模索していました。語学は毎日やらないと身に付かない。毎日やっているものは何だろう?と考えたときに、日記をつけるという行為だったのです。

そこで、日本語で書いていた日記を英語でつけ始めました。英語で自分の考えを表現しようとするとなかなか表現できない。でも、毎日続けていると、どんどん書けるようになってくるし、しかも移動中の電車やタクシーの中でちょこちょこっと書けるので、毎日無理なく続けられる。そんな自分の経験から、英語の日記を作ろうと思いました。


―キャリアアップに英語は不可欠なのでしょうか?
秋山 『キャリアアップENGLISHダイアリー』にも書きましたが、英語を使う仕事に従事している方とそうでない方の年収を比較すると、女性だと40%、男性だと18%の差がつくという結果が出ています(大阪府立大学鹿野講師の調査)。

キャリアアップをしたかどうかを測る方法はいろいろとあるかと思いますが、年収という1つの基準で見た場合、英語ができたほうがプラスであることは、この調査結果からもわかると思います。

また、英語ができることによって、自分が活躍できる場が、日本国内から地球規模に広がります。入手できる情報量も扱える商材も、日本国内あるいは日本語圏内から一気に世界に広がるため、ビジネスチャンスも増えます。

したがって、キャリアアップを目指すのであれば、英語ができたほうがプラスになると思います。


見出しナンバーワンは難しいかもしれないが、“オンリーワン”なら難しくない

―秋山さんが英語とキャリアアップを強く意識したのはどんなときでしたか?
秋山 私が20代前半のキャリアにおける迷える子羊だったころの話です。当時は仕事ができない普通のOLでした。離婚をしたばかりで、仕事ができなくて万が一クビになっても、夫が養ってくれると思っていたよりどころがなくなり、「仕事でずっと生き残っていける人材になるにはどうしたらいいか?」と常に悩んでいました。具体的な策が思いつかなかったのです。そんなころに、先輩からいただいたアドバイスが私の転機になったと思います。

「ナンバーワンになるのは難しいかもしれないけれど、オンリーワンになるのは実はそれほど難しくない。もし競争をするのであっても、人数が少ないところで競争すれば勝てる見込みは高い。これを実現するには、自分の得意分野をかけ算で増やしていけばいい」というアドバイスです。

当時はエンジニアだったので、ITに関しては普通の人よりもわかっていました。そこでITにかけ算できる分野はないかと考えたときに、英語がありました。IT×英語が最初のステップ。今は、IT×英語×ビジネス…と、IT×英語をベースに自分の得意分野を広げていっています。


―どんな方にこのダイアリーを使ってキャリアアップをめざしてもらいたいですか?
秋山 今までに、仕事でキャリアアップをするために、英語の勉強をしようと試みたけれども挫折した方に、ぜひとも使っていただきたいと思っています。


見出し毎日の隙間時間で英語を勉強し、キャリアアップをする

―日記を継続させるコツを教えてください。
秋山 隙間時間、例えば、電車の中、人との待ち合わせなどをうまく使うことがポイントだと思います。私は、意思が弱いので、仕事が終わって疲れて帰ってきて、さぁ日記を書くぞ!という気にはなかなかなりません。できれば、お風呂に入って、だらだらテレビを見て、そのまま寝てしまいたいと思うタイプです。そんな状態で勉強しようとすると、どうしても無理をしてしまい、三日坊主で終わってしまいます。

その人の性格によるところが大きいと思うのですが、私と同じタイプの方であれば、隙間でちょこちょこっと勉強ができるように工夫をしたほうが、毎日続けられると思います。

―キャリアアップをめざす方へのアドバイスを。
秋山 仕事でオンリーワンになるための最初の一歩として、英語を自分の得意分野に入れられるように、毎日ちょこっとした隙間時間をうまく活用してください。1週間、1カ月、3カ月、半年、1年。隙間時間を積み上げることで、実に多くの勉強ができます。そして、勉強したことを仕事に活かして、キャリアップをしてください。


―秋山さん、貴重なアドバイスありがとうございました。



著者の秋山さんが『キャリアガイドENGLISHダイアリー』のブログを作ってくれました。(毎日更新)

同ダイアリーの使い方や記入例などを秋山さん本人が紹介してくれています。
また読者からの質問にこのブログ上で回答したり、その日の出来事や気持ちを英文で書き綴っています。

日々更新され、ダイアリーには載っていない『素の秋山さん』に触れることのできるブログです。
あなたのキャリアアップの参考としてぜひご覧になって下さい。


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profile

秋山ゆかり
秋山事務所代表、経営コンサルタント。
イリノイ州立大学アーバナ・シャンペン校情報科学部及び統計学部卒業。奈良先端科学技術大学院大学情報処理学工学修士。
一橋大学大学院国際企業戦略研究科博士課程在籍。
世界初のウェブブラウザであるNCSA Mosaicプロジェクトに参加し、インターネット・エンジニアのキャリアを経た後、ボストン・コンサルティング・グループで戦略コンサルタントとして勤務。
現在、外資系企業に勤務するかたわら、経営コンサルタントとして、企業再生や新規事業開発などに注力。
スポーツ・音楽・映画などのプロモーションも多数手がける。
主な著書に『ミリオネーゼの仕事術【入門】』(ディスカヴァー21)、『「稼ぐ力」の育て方』(PHP研究所)などがある。
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