このコーナーでは、今話題のキーワードの時事英単語や、英文を読む上で必須の頻出基本単語などをイラスト入りQ&Aのイメトレ(イメージトレーニング)方式で楽しく、そして覚えやすく紹介・解説をします。
解説・監修は元ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サムさん。
A: break upは、人生や業務で時々起きてしまう悲しい出来事を表します。「決裂する」「別れる」「砕ける」など。
They have broken up.
まずbreakは、日本語の「壊れる」より広い意味を持ちます。ここでは「砕ける」が近いでしょう。抽象的には、「断つ」(連続してきた状態が突然砕ける)です。
upは上りきるという連想から、「~し終わる」「すっかりと」「完全に」というニュアンスを出します。
つまりbreak upとは、「
(連続してきた状態が修復できないほど)すっかり砕けてしまう」こと。皿が落ちて「バラバラに砕ける」、群衆が「解散する」、恋人たちが「別れる」、婚約や交渉が「破談になる」「決裂する」「物別れに終わる」、結婚が「破綻する」などです。
break something upとして使う場合(他動詞)は、「すっかり砕く」「解体する」などです。
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伊藤サム(Sam Ito)
父親は米国サンフランシスコ生まれの日系二世。米国(高校)、英国(ロンドン大学)に留学。一橋大学在学中に英検1級で合格者総代。
ジャパンタイムズ在職中は、報道部にて外務省、大蔵省、首相官邸、自民党などを担当。週刊 ST 編集長、外信整理部長、編集局長などを歴任。その間、英 BBC などにコメンテーターとして出演、雑誌などへの寄稿も多数あり、多様なメディアにかかわるバイリンガル・ジャーナリストとして活躍。2009年NHK講座『ニュースで英会話』講師。
著書に『第一線の記者が教えるネイティブに通じる英語の書き方』『第一線の記者が教える英字新聞の読み方』『伊藤サムのこれであなたも英文記者』、解説・監修に『ニュースダイジェスト ビギナーズ』(以上、ジャパンタイムズ)など。
ウェブサイト「英語の世界」:
http://homepage1.nifty.com/samito/