単語イメトレ
このコーナーでは、今話題のキーワードの時事英単語や、英文を読む上で必須の頻出基本単語などをイラスト入りQ&Aのイメトレ(イメージトレーニング)方式で楽しく、そして覚えやすく紹介・解説をします。 解説・監修は元ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サムさん。

※隔週で2~4単語ほどを掲載。
※トップページでは各Quizはランダムに表示されます。ぜひ何度もアクセスして全部のQuizに答えてみてください。
Q:You're fired!は「おまえはクビだ!」ですね。このfiredとは、「火」とどういう関係があるのでしょうか? この謎を解いてください。

A:fire(火) → 火(薬)によるgunの「発射」
You're fired.とは、gunの中に弾丸ではなく社員を入れて「発射」して会社の外へバーンと追い出すイメージ。




大砲で、砲弾の代わりにサラリーマンが「発射される」イメージがYou're fired!です。発射する側は会社のbossです。


日本語と違い、英語の名詞は本来はすべて抽象的です。名詞に、冠詞などの決定詞を付けて意味を制限することで具体的な意味を表現するのが英語です。


fireは「火なるもの」という抽象的な意味で、抽象なのでいろいろなことを含みます。
「火事」もfireですし、「(火による)爆発・発射」もfireです。動詞としてはgunで弾丸などを「発射する」こと。 


You are fired.を直訳すると、「あなたは(弾丸のように銃で)発射されている」。つまり「あなたは解雇される」。
日本語で相当する熟語は「クビを切る」。どちらも残酷な点が似ています。




※イラスト・写真の一部にマイクロソフト社などのクリップアート類を許諾条件に基づいて使用しています バックナンバー
伊藤サム(Sam Ito)
父親は米国サンフランシスコ生まれの日系二世。米国(高校)、英国(ロンドン大学)に留学。一橋大学在学中に英検1級で合格者総代。
ジャパンタイムズ在職中は、報道部にて外務省、大蔵省、首相官邸、自民党などを担当。週刊 ST 編集長、外信整理部長、編集局長などを歴任。その間、英 BBC などにコメンテーターとして出演、雑誌などへの寄稿も多数あり、多様なメディアにかかわるバイリンガル・ジャーナリストとして活躍。2009年NHK講座『ニュースで英会話』講師。
著書に『第一線の記者が教えるネイティブに通じる英語の書き方』『第一線の記者が教える英字新聞の読み方』『伊藤サムのこれであなたも英文記者』、解説・監修に『ニュースダイジェスト ビギナーズ』(以上、ジャパンタイムズ)など。
ウェブサイト「英語の世界」:http://homepage1.nifty.com/samito/