単語イメトレ
このコーナーでは、今話題のキーワードの時事英単語や、英文を読む上で必須の頻出基本単語などをイラスト入りQ&Aのイメトレ(イメージトレーニング)方式で楽しく、そして覚えやすく紹介・解説をします。 解説・監修は元ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サムさん。

※隔週で2~4単語ほどを掲載。
※トップページでは各Quizはランダムに表示されます。ぜひ何度もアクセスして全部のQuizに答えてみてください。
Q:「私は東京駅にいます」は、I'm at Tokyo Station.とI'm in Tokyo Station.のどちらが正しいですか? この2つはどう違いますか?

A:どちらも正しい。atは周辺も含む「~に」。inは箱の中を表す。


inは箱の「中で」    atは抽象的に「この地点で」


at Tokyo Stationとin Tokyo Stationにはどのような違いがあるのでしょうか?


in(~の中に)は、箱のような空間の内側にあることです。一歩外に出ると、もうinではありません。




atは地図上の「点」(~の地点に)で、地図で指差して「ここです! → ●」という感じ。点なので抽象的で、境界ははっきりしません。上の図解でも、はるか上空に昇って見下ろしたとすると、atは地図上の点のように小さくなり、境界ははっきりしなくなります。



「駅に(いる)」の定番はat the stationです。これは駅の外、周辺(駅前)にいてもat the stationと言います。
東京駅のように大きな駅では、囲まれている感じがするためにin the stationも使われます。inは駅の構内だけです。

atは「場」に対して使われ、inは空間の位置関係を示したいとき(外に対して内側)に使います。




※イラスト・写真の一部にマイクロソフト社などのクリップアート類を許諾条件に基づいて使用しています バックナンバー
伊藤サム(Sam Ito)
父親は米国サンフランシスコ生まれの日系二世。米国(高校)、英国(ロンドン大学)に留学。一橋大学在学中に英検1級で合格者総代。
ジャパンタイムズ在職中は、報道部にて外務省、大蔵省、首相官邸、自民党などを担当。週刊 ST 編集長、外信整理部長、編集局長などを歴任。その間、英 BBC などにコメンテーターとして出演、雑誌などへの寄稿も多数あり、多様なメディアにかかわるバイリンガル・ジャーナリストとして活躍。2009年NHK講座『ニュースで英会話』講師。
著書に『第一線の記者が教えるネイティブに通じる英語の書き方』『第一線の記者が教える英字新聞の読み方』『伊藤サムのこれであなたも英文記者』、解説・監修に『ニュースダイジェスト ビギナーズ』(以上、ジャパンタイムズ)など。
ウェブサイト「英語の世界」:http://homepage1.nifty.com/samito/