単語イメトレ
このコーナーでは、今話題のキーワードの時事英単語や、英文を読む上で必須の頻出基本単語などをイラスト入りQ&Aのイメトレ(イメージトレーニング)方式で楽しく、そして覚えやすく紹介・解説をします。 解説・監修は元ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サムさん。

※隔週で2~4単語ほどを掲載。
※トップページでは各Quizはランダムに表示されます。ぜひ何度もアクセスして全部のQuizに答えてみてください。
Q:reachとは、どんなイメージですか?

 A:reachのイメージは「手をぐっと伸ばし(て触れる)」、つまり「届く」こと。



Reach for the star!



reachは「届く」「到達する」「達する」などと訳されます。共通するイメージは「手をぐっと伸ばし、何かに触れる(届く)」ことです。この「手をぐっと伸ばす」イメージが大切です。このために「プロセスを経て到達する」「努力して到達する」というニュアンスが出ることもあります。





ある場所にreachする場合は「到達する」「着く」と訳されます。
目標・結論にreachするのは「達する」と訳されます。
電話などの手段でほかの人にreachすることは、「連絡をとる」と訳されます。

人間以外のものが何かにreachする場合では、法律の効力が「及ぶ」、影響が「広がる」となります。





名詞としてのreachは「手を伸ばして届く範囲」のことで、文脈によって「影響が及ぶ範囲」「勢力範囲」「~圏」などと訳せます。
reachの「イー」と伸びる音は、手を伸ばすことを感覚的に象徴し、「チ」はついに届いたことを象徴しているのでは(音象徴と呼ばれる現象)




※イラスト・写真の一部にマイクロソフト社などのクリップアート類を許諾条件に基づいて使用しています バックナンバー
伊藤サム(Sam Ito)
父親は米国サンフランシスコ生まれの日系二世。米国(高校)、英国(ロンドン大学)に留学。一橋大学在学中に英検1級で合格者総代。
ジャパンタイムズ在職中は、報道部にて外務省、大蔵省、首相官邸、自民党などを担当。週刊 ST 編集長、外信整理部長、編集局長などを歴任。その間、英 BBC などにコメンテーターとして出演、雑誌などへの寄稿も多数あり、多様なメディアにかかわるバイリンガル・ジャーナリストとして活躍。2009年NHK講座『ニュースで英会話』講師。
著書に『第一線の記者が教えるネイティブに通じる英語の書き方』『第一線の記者が教える英字新聞の読み方』『伊藤サムのこれであなたも英文記者』、解説・監修に『ニュースダイジェスト ビギナーズ』(以上、ジャパンタイムズ)など。
ウェブサイト「英語の世界」:http://homepage1.nifty.com/samito/