単語イメトレ
このコーナーでは、今話題のキーワードの時事英単語や、英文を読む上で必須の頻出基本単語などをイラスト入りQ&Aのイメトレ(イメージトレーニング)方式で楽しく、そして覚えやすく紹介・解説をします。 解説・監修は元ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サムさん。

※隔週で2~4単語ほどを掲載。
※トップページでは各Quizはランダムに表示されます。ぜひ何度もアクセスして全部のQuizに答えてみてください。
Q:freeの意味をイラストで表現してください。

A:



英和辞典には、freeの訳語がたくさん並んでいます:自由な、解放された、固定されていない、自発的な、のびのびした、暇な、無料の、......

英英辞典には、freeの定義がたくさん並んでいます:not under control、not limited, not in prison, no charge, not busy, loose, withoutなどです。

これらに共通しているコア(中核)意味を考えると:
free = ほかからの束縛が無いこと

この概念さえ分かっていれば、freeのさまざまな訳語を暗記する必要はありません。例えば、tax-freeとは、「税に束縛されない」→「税が無い」、つまり「非課税」のことと分かります。

freeの概念をイラストで表現してみると、「(空を飛ぶ)鳥のように自由」がよく合います。"(as) free as a bird"という表現もあります。ちなみに、"Free as a Bird"というビートルズの歌があります。

また、一枚の紙を放り投げると、束縛無く「ひらひら」と宙に浮きます。そのようなイラストでもよいでしょう。

動詞としてのfreeは「~を解放する」です。

英単語の意味(訳語)は「暗記しなくてはならないもの」と思っている方。その意識から自分をfreeしましょう。



※イラスト・写真の一部にマイクロソフト社などのクリップアート類を許諾条件に基づいて使用しています バックナンバー
伊藤サム(Sam Ito)
父親は米国サンフランシスコ生まれの日系二世。米国(高校)、英国(ロンドン大学)に留学。一橋大学在学中に英検1級で合格者総代。
ジャパンタイムズ在職中は、報道部にて外務省、大蔵省、首相官邸、自民党などを担当。週刊 ST 編集長、外信整理部長、編集局長などを歴任。その間、英 BBC などにコメンテーターとして出演、雑誌などへの寄稿も多数あり、多様なメディアにかかわるバイリンガル・ジャーナリストとして活躍。2009年NHK講座『ニュースで英会話』講師。
著書に『第一線の記者が教えるネイティブに通じる英語の書き方』『第一線の記者が教える英字新聞の読み方』『伊藤サムのこれであなたも英文記者』、解説・監修に『ニュースダイジェスト ビギナーズ』(以上、ジャパンタイムズ)など。
ウェブサイト「英語の世界」:http://homepage1.nifty.com/samito/