単語イメトレ
このコーナーでは、今話題のキーワードの時事英単語や、英文を読む上で必須の頻出基本単語などをイラスト入りQ&Aのイメトレ(イメージトレーニング)方式で楽しく、そして覚えやすく紹介・解説をします。 解説・監修は元ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サムさん。

※隔週で2~4単語ほどを掲載。
※トップページでは各Quizはランダムに表示されます。ぜひ何度もアクセスして全部のQuizに答えてみてください。
Q:secretaryにはいくつか意味がありますが、共通することは?

 A:secretaryとは、高い地位の人が「secretな件をまかせた人」




secretary
秘書、大臣、長官

secretaryの語源は、「(王様が)secretな件をまかせた人」。「秘密(の事務をまかせたほど、信頼している)部下」です。ですからsecretaryには、「秘書」だけでなく「長官」「大臣」という意味もあります。


王様が国の統治の事務をまかせた人は「大臣」。王様にとっては大臣も秘書ですね。大統領が事務をまかせた人は「長官」。社長や部長が事務をまかせた人が「秘書」です。


閣僚の肩書きなどにsecretaryは現代でも使われています。たとえばアメリカの財務長官はSecretary of the Treasury、国務長官は Secretary of Stateです。大統領は、この人たちに国家のsecretな件をまかせています。


また、secretary-generalは、国連の「事務総長」や自民党の「幹事長」などに使われています。



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※イラスト・写真の一部にマイクロソフト社などのクリップアート類を許諾条件に基づいて使用しています バックナンバー
伊藤サム(Sam Ito)
父親は米国サンフランシスコ生まれの日系二世。米国(高校)、英国(ロンドン大学)に留学。一橋大学在学中に英検1級で合格者総代。
ジャパンタイムズ在職中は、報道部にて外務省、大蔵省、首相官邸、自民党などを担当。週刊 ST 編集長、外信整理部長、編集局長などを歴任。その間、英 BBC などにコメンテーターとして出演、雑誌などへの寄稿も多数あり、多様なメディアにかかわるバイリンガル・ジャーナリストとして活躍。2009年NHK講座『ニュースで英会話』講師。
著書に『第一線の記者が教えるネイティブに通じる英語の書き方』『第一線の記者が教える英字新聞の読み方』『伊藤サムのこれであなたも英文記者』、解説・監修に『ニュースダイジェスト ビギナーズ』(以上、ジャパンタイムズ)など。
ウェブサイト「英語の世界」:http://homepage1.nifty.com/samito/