このコーナーでは、今話題のキーワードの時事英単語や、英文を読む上で必須の頻出基本単語などをイラスト入りQ&Aのイメトレ(イメージトレーニング)方式で楽しく、そして覚えやすく紹介・解説をします。
解説・監修は元ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サムさん。
A:”Call 911.”
アメリカへ旅行中・出張中に、救急車が必要な事態になったら、すぐに911番に電話しましょう。
“Call 911.”は、いざというときにすぐ口から出るように暗記しておきましょう。
英会話は苦手、ましてやパニックした状態で電話で英語を話すのは無理かも、という方もいらっしゃるでしょう。その場合は現地の人に、
“Call 911.”
と頼んで電話してもらえばよいでしょう。日本での「119番に電話してください」「救急車を呼んでください」に相当します。
“Call an ambulance.”(救急車を呼んでください)でも結構です。
また、非常事態では周りの人たちに助けてもらいましょう。作業は分担し、たとえばある人がケガ人の応急手当をし、その間に別の人が救急車を呼ぶ、とすればよいでしょう。そのためにも、決まり文句である
“Call 911.”(119番に電話してください)
を必ず覚えておいてください。
911の読み方は、nine one oneが普通です。nine hundred elevenとはあまり言いません。
ほかの国での救急番号は、イギリスは 999、オーストラリアは000, ヨーロッパは112です。
アメリカでの緊急電話番号は火事・救急・犯罪どれでも911に統一されています。
ですから、日本での「110番に電話してください」「警察を呼んでください」も同じ番号で、
“Call 911.”
です。
ちなみに、「消防車」はfire truckまたはfire engineです。
伊藤サム(Sam Ito)
父親は米国サンフランシスコ生まれの日系二世。米国(高校)、英国(ロンドン大学)に留学。一橋大学在学中に英検1級で合格者総代。
ジャパンタイムズ在職中は、報道部にて外務省、大蔵省、首相官邸、自民党などを担当。週刊 ST 編集長、外信整理部長、編集局長などを歴任。その間、英 BBC などにコメンテーターとして出演、雑誌などへの寄稿も多数あり、多様なメディアにかかわるバイリンガル・ジャーナリストとして活躍。2009年NHK講座『ニュースで英会話』講師。
著書に『第一線の記者が教えるネイティブに通じる英語の書き方』『第一線の記者が教える英字新聞の読み方』『伊藤サムのこれであなたも英文記者』、解説・監修に『ニュースダイジェスト ビギナーズ』(以上、ジャパンタイムズ)など。
ウェブサイト「英語の世界」:
http://homepage1.nifty.com/samito/