このコーナーでは、今話題のキーワードの時事英単語や、英文を読む上で必須の頻出基本単語などをイラスト入りQ&Aのイメトレ(イメージトレーニング)方式で楽しく、そして覚えやすく紹介・解説をします。
解説・監修は元ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サムさん。
A:turn
【解説】
turn(回転する)という単語を、ネイティブ(の子ども)はどう覚えるでしょうか?
子どもの単語習得で使われるのは意味の実体です。子どもがturnという言葉を知らなければ、親や先生がturnと言いながらぐるりと回ってみせます。子供はみずからもturnし、これによってturnの概念をそのまま体で覚えます。
簡単に言えば、
イメージとして理解しています。これは訳語を暗記する英和辞典方式ではなく、英単語を英語で定義する英英辞典方式とも違います。訳語でも定義でもなく、単語と、それが表す意味(概念)そのものを直接結び付けて覚えます。これは最も効率がよい単語習得法です。
turnの理解のしかた:
訳読式理解では... 「回転する」
英英辞典式では... "spin or rotate"
概念では...
伊藤サム(Sam Ito)
父親は米国サンフランシスコ生まれの日系二世。米国(高校)、英国(ロンドン大学)に留学。一橋大学在学中に英検1級で合格者総代。
ジャパンタイムズ在職中は、報道部にて外務省、大蔵省、首相官邸、自民党などを担当。週刊 ST 編集長、外信整理部長、編集局長などを歴任。その間、英 BBC などにコメンテーターとして出演、雑誌などへの寄稿も多数あり、多様なメディアにかかわるバイリンガル・ジャーナリストとして活躍。2009年NHK講座『ニュースで英会話』講師。
著書に『第一線の記者が教えるネイティブに通じる英語の書き方』『第一線の記者が教える英字新聞の読み方』『伊藤サムのこれであなたも英文記者』、解説・監修に『ニュースダイジェスト ビギナーズ』(以上、ジャパンタイムズ)など。
ウェブサイト「英語の世界」:
http://homepage1.nifty.com/samito/