単語イメトレ
このコーナーでは、今話題のキーワードの時事英単語や、英文を読む上で必須の頻出基本単語などをイラスト入りQ&Aのイメトレ(イメージトレーニング)方式で楽しく、そして覚えやすく紹介・解説をします。 解説・監修は元ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サムさん。

※隔週で2~4単語ほどを掲載。
※トップページでは各Quizはランダムに表示されます。ぜひ何度もアクセスして全部のQuizに答えてみてください。
Q: affectとはどんな意味ですか? effectとの違いは?

 A:affectとは、「影響する」「作用する」。affectした「結果」がeffect




affectとは、物事や人(の心)に「作用して変化をもたらす」、つまり「影響する」ことです。

influenceも「影響する」ですが、affectは病気が人を「冒す」など、多くは「(悪)影響を与える」というニュアンスで使われます。

何かが人の心に「影響する」場合は、その人の心に「印象を残す」「感動させる」ことで、多くはbe affected byと受動態で使われます。このaffectの名詞形は、affection(愛情、情愛)です。

affectと形も発音も意味も似た単語にeffectがあり、ネイティブでもよく混同します。ある原因(cause)が影響(affect)することで結果・効果(effect)が生じるという関係で、
affect ... = have an effect on ...
です。


■例1

The noise from the street affected my work.
(原因)     affected my work.  →effect

「通りからの騒音」が「私の仕事」にaffect(悪影響)した。 →結果としては、能率が落ちた。



■例2



A flood has affected this area.
洪水が、この地域に悪影響を与えた。 →被害を受けた。




※イラスト・写真の一部にマイクロソフト社などのクリップアート類を許諾条件に基づいて使用しています バックナンバー
伊藤サム(Sam Ito)
父親は米国サンフランシスコ生まれの日系二世。米国(高校)、英国(ロンドン大学)に留学。一橋大学在学中に英検1級で合格者総代。
ジャパンタイムズ在職中は、報道部にて外務省、大蔵省、首相官邸、自民党などを担当。週刊 ST 編集長、外信整理部長、編集局長などを歴任。その間、英 BBC などにコメンテーターとして出演、雑誌などへの寄稿も多数あり、多様なメディアにかかわるバイリンガル・ジャーナリストとして活躍。2009年NHK講座『ニュースで英会話』講師。
著書に『第一線の記者が教えるネイティブに通じる英語の書き方』『第一線の記者が教える英字新聞の読み方』『伊藤サムのこれであなたも英文記者』、解説・監修に『ニュースダイジェスト ビギナーズ』(以上、ジャパンタイムズ)など。
ウェブサイト「英語の世界」:http://homepage1.nifty.com/samito/