単語イメトレ
このコーナーでは、今話題のキーワードの時事英単語や、英文を読む上で必須の頻出基本単語などをイラスト入りQ&Aのイメトレ(イメージトレーニング)方式で楽しく、そして覚えやすく紹介・解説をします。 解説・監修は元ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サムさん。

※隔週で2~4単語ほどを掲載。
※トップページでは各Quizはランダムに表示されます。ぜひ何度もアクセスして全部のQuizに答えてみてください。
Q:in a rowというときの、rowとはどんなイメージですか?

A:rowとは、横にまっすぐ並んだ「」。
in a rowは「連続して」という熟語です。
 


rowの典型的イメージは、劇場や教室の中の座席の横列です。
下の写真には、よく見るとnine rows of seatsがあるようです。rowという概念を具体的に理解するために、一列ずつ指差しながら数えてみてください。




The team won five games in a row.
そのチームは5試合連続して勝った(5連勝した)。

winが上の写真のように、rowになって並んでいるところを想像してみてください。
win win win win win = won four games in a row
ということです。


rowを「列」と丸暗記していると、in a row(「列の中に」)という表現に会ったときに、すぐには意味がわからず、とまどうかもしれません。
でもrowを概念として覚えていれば、in a rowという表現を見ても「列となって並んでいる」、つまり「連続して」という意味であることが自然にわかるでしょう。


エクセルなどスプレッドシートでの横の「列」はrowです。また、縦の「行」はcolumnです。


なお、rowには「(ボートを)こぐ」と「騒動」という意味もありますが、これらはそれぞれ語源が違い、別々に成立した単語で、たまたまスペリングが同じです。
※イラスト・写真の一部にマイクロソフト社などのクリップアート類を許諾条件に基づいて使用しています バックナンバー
伊藤サム(Sam Ito)
父親は米国サンフランシスコ生まれの日系二世。米国(高校)、英国(ロンドン大学)に留学。一橋大学在学中に英検1級で合格者総代。
ジャパンタイムズ在職中は、報道部にて外務省、大蔵省、首相官邸、自民党などを担当。週刊 ST 編集長、外信整理部長、編集局長などを歴任。その間、英 BBC などにコメンテーターとして出演、雑誌などへの寄稿も多数あり、多様なメディアにかかわるバイリンガル・ジャーナリストとして活躍。2009年NHK講座『ニュースで英会話』講師。
著書に『第一線の記者が教えるネイティブに通じる英語の書き方』『第一線の記者が教える英字新聞の読み方』『伊藤サムのこれであなたも英文記者』、解説・監修に『ニュースダイジェスト ビギナーズ』(以上、ジャパンタイムズ)など。
ウェブサイト「英語の世界」:http://homepage1.nifty.com/samito/